海洋実習船同行撮影二日目
曇り、湿度100%。
水深3600mの地点、ロシアとの海上境界に近い地点まできいて、さらに進むと両国からの調査機が偵察に来る可能性があるらしい。緊張ラインに近い日本海の上で停船した船が霧の中静かに揺れている。
船の乗組員は「北海道らしい海だっ」っていう。日が昇っているはずなのに太陽の位置はみえず、全方向にガスで視界は遠くない。
塗れた後部甲板に学生が集まる。6時点呼。
二日目が始まる。
今日は3つのステーションを移動する。
その間すこしずつ風が強くなり小さなうねりが三角波をともなって大きなうねりへ変化してきた。曇りが続いている。両足を踏ん張って転倒を避けるがそのせいだろうか、全身に疲れがくる。ステーション間の移動中、自分は作業がないのでベットで休むもすぐに眠気がやってきてしばし休憩。
流石に揺れはじめた船に気分の悪そうな学生の姿が見受けられるが、彼らにはやるべき作業が沢山あるらしく休んでなどいられない。がんばれっ。
夜には甲板ヨコの丸窓に波がぶつかって砕けたりしていたから、まぁ、けっこうな揺れという状況になってきたんだろう。
この夜は学生や先生と22時すぎまで話した。