朝、やはり喉がいたい。昨夜より痛いかも。薬、うがい。でもね、マスクをして出かけた。愛想良い改札前の売店(これもタバッキか)のお兄いさんから切符を購入し最初にきた列車へ乗り込んだ。電車の中ではバイオリン弾きが演奏しながら車両を渡り歩いてゆく。
目指すはPhoto40というお店。webで見つけておいたイタリア製のカメラを見たかったから。通り花屋の向こうがPhoto40。開店間際なのにもうお客さんがいてね。ちょっと怯んだのは正直なところだけど思い切って入ってみた。
ボンジョルノ!店主は元気なお兄さんおじさんって感じ。中は小綺麗で所狭しと大型カメラなどが場所をとり、入って正面がカウンター、右壁は大きなショウケースになっていて小型から中型までずらりと並ぶ、左はショウウインドウを兼ねた大型系の陳列。カウンターへ向かって左の正面に当たるとことに縦長のショウケースがあって、下の方にちょこんと待っていたのがISO社のDupeLex120。
これこれ、まだあった。一台限りのヴィンテージだからね、売り切れていなかったのも縁かな。これブローニーフィルムを使うステレオカメラで、なかなか古いカメラなもんだから、まずは店主に動作を見せてもらう。絞り、シャッター、巻き上げ、全てメカニカルで概ね動作している。使い方も教わり、買うことを告げた。片手に収まる機械式2レンズステレオカメラ。イルフォードHP5の120サイズを入れようとしたところスプールホールが現代のサイズは細いらしく、穴を広げる工夫がその都度必要なようなことがわかった。フィルムを装填し会計を済ます。
そしてもう一台、WEBを見て気になっていたフィルムパノラマカメラ。回転レンズ式ロシア製HORIZONが、やはり一台在庫されている。こちらもレクチャーなどお願いし、購入を決めた。会計したら、ちょっと待ってというジャスチャの後ガサゴソやってストラップを取り出してきて装着しはじめた。押し売りだったら困るから、慌ててこれはプレゼントかと聞くと、そうだといってウィンク!だも。イタリアの男って感じでなんかニンマリするなぁ。グラッツェ!
体調は微妙だったがここからミラノの運河まではそう遠くないらしい。フィルム装填した機械式カメラを手に運河まで。その足で約束の錠がたくさんぶら下がる太かわいい橋を渡って運河沿いを中心部方面へ。カフェやカヌーなんかにレンズを向けながら、運河が広くなるあたりまで来た。水辺に降りてみたら白鳥に餌をやりながら過ごしている人、数名。そして目線を橋の下へ向けるとホームレスのお家あり。そのちょっと横、水の中から出ている木の杭に寄り添うように人の頭が。。人だ。。。じっと動かず、、あれを水浴というのか。彼の荷物は水辺の岸に置かれているので、先に見つけた家の主ではないようだ。色々の人がいるんだね、ミラノ。
さて、昼時だ、気分を変えよう。運河沿いの混んでいるお店に敢えて挑戦しランチメニューのカルボナーラとイタリアンビアーをオーダー。喉の痛みも和らいできていたからビールがうまい。パスタは艶、茹で加減、味、素晴らしい。やはり混んでいる店はおいしいようだ。とはいえ体調崩しているので今日は明るいうちにレジデンツァへ戻り、ベットで横になった。明日も早い。