4日目、8時半から開いているテオドリクス廟へ。一番乗りで入館。一階に設置物はない空間だったが、二階には石棺が鎮座。大理石を磨いた現代の湯船のような形状の黒い棺で横には虎の浮き彫りがある。ここの天上が一枚岩を加工したものという。その重厚さから、どのように持ち上げて設置したのか、検討もつかないらしい。霊廟なので静かに鑑賞させていただく。
ホテルへ戻る運河のベンチに鞄や本、エスプレッソのカップが目に留まった。行きに気づかなかったが誰かの忘れ物か。いやいや、これがテッセラで飾られた立体作品なの。ラヴェンナ最後のモザイク鑑賞は野外設置された現代モザイク芸術作品となった。
ちょっと名残惜しいけどホテルローマをチェックアウトしてラヴェンナの街を出た。乗り換え列車を時間を空けて予約しているので少しボローニャを見られる。観たかった現代アートは休館日だったので諦め、少し街歩きを。駅前からの通りはずっといたづらのスプレー書が目立って続いて、荒れた感じの街のようにおもえる。しばし行くと運河、そして斜塔が。歴史的な塔が傾いているのはちょっと怖いね。ラヴェンナの斜塔とは比べ物にならないほど大きいし。お母さんたちがパスタを捏ねる野外レストランや街を流し見て、14:06のイタロ9928に乗り込む。これが随分混んでいて、どこからきた列車なのか調べてみると、なんと最南端に近いBariを朝6時50に出発して夕方トリノ到着を目指している列車だった。イタリア南北を列車で移動できるなんて夢が膨らむなぁ。次回のイタリアの旅の参考に。いつかポンペイとか観たいいし、シシリーの再訪も。
午後3時半真っ赤なペイントのitaroからミラノチェントラーレに降りたち、混み合った駅を抜けると人気のない道を徒歩でレジデンツァ・デッレ・チッタへ向かった。アパートメントスタイルの部屋を4ナイツ予約している。チックインカウンターでは伊達男が素早い英語でチックインを促す。すべて彼のペースで。ミラノ的だと思える柄物の壁紙、色物の壁紙にデザインされた照明器具などコーディネイトが豪華でとっても広い部屋だ。Expediaの会員ランク特典というワインはフルボトルの白がテーブルにセットされていた。ミネラルウォーターもカフェも自由に飲み放題という。夕食は自炊。近くのcoopへ買い出し道中になんだか寒気。ボロネーゼパスタとサラダ、ワインにビールをごちそうさま! そして喉の痛みが。。まずいかも。うがい、喉の薬、マスク、厚着で就寝。夜中に何度か龍角散のお世話になる。