2023/10/08

10/8−9 北イタリア_09〜10 ミラノ現代美術

 朝、少し荷物を整理したくて駅近くで何度か前を通った売店へ。ディスカウントを申し出たがダメだったので、言い値の28ユーロで小さめの旅行かばんを購入。これに着替えなどを詰め、持参したバッグに長物の印刷物などを入れてみた。

今日でitariaとはお別れだから、最終日はミラノを歩いてみよう。正直、観光としてドゥオモに入るというのも考えたけどチケットは買わず街を歩く。古物屋をに立ち寄り、歴史博物館の前を通って、偶然見つけたモザイクの教会を見学、そしてドゥオモまでやってきた。この周辺、ミラノのセントラル駅を越える人の多さに唖然。やはり列に並ぶのはよそう。そこで、近隣の近代美術館へ向かうと人の列はない。チケットセンターでアドミッションを購入し、螺旋階段で上階へ登ると展示スが始まる。最初現代彫刻からはじまったが、近代絵画を多く見てフロアを移動したあたりで写真がやってきた!いい。現代美術はとても難しいけど、歴史的なものばかり目にしてきた今回の旅のなか、omnefestの作品群に続いて、やはり理解しなくてはと思わせるし、また理解するためにはどうすべきか考えさせせられる作品に触れるもの大切だと感じた。なぜかというと、現代に生きていて、古典を踏まえ、あるいは習作として古典を参照し、古典解釈を礎にして行われるの現代作品へのアプローチだから。現代作品に興味の奥行きを尋ねる長い旅なのかもしれない。

 次はトラムで移動してデザインセンターへ。ここでは工業製品に取り込まれたイタリアンデザインが広見られる。知っている気になっていたものは僅かで知らぬものが大半だったけど、イタリアのデザインはクールだよなぁ。こういうのを踏まえてバウハウスデザインを検証するのも勉強になりそう。お土産にポスターを持ち帰ることができる。1人一枚という決まり。

 遅い時間の飛行機にしてよかった。17時、トラムでホテルまで戻ってバッグをピックアップ。中央駅からバスに乗ってマルペンサへ。車中夕暮れは進み、空港に着く頃には外は闇に包まれたいた。第1ターミナルのカタールエコノミーカウンターへ並ぶと間も無く中国の小団体が。皆大きなスーツケースにブランドのロゴが印刷された紙袋を手にしながらおしゃべりに力が入っている。何を言っているのはかわからないけど、アジア人のの富の象徴の一つの姿。自分はまるで関係ないんだけど、なんとも言えない気分になる。私の収穫は、昨日渡された製本が仕上がったばかりの緑色の表紙の本だけだ。

 出国。ヨーロッパを後にして南東へ飛んでいる。カタールでのトランジットは1時間。緊張は最後まで続くが、往路の空港でシュミレーションは出来ていたから問題なく乗り換えできた。羽田には23時台に到着。朝6時半のJALに乗るため、空港のベンチで横になって2−3時間眠った。26時間の旅を終えて新千歳からバスで札幌へ戻ったのは10時頃だったか。起きているとふらふらしてたけど、事務所でお見積りなどを進め早めに帰って休んだ。