2011/02/12

ホンモノ

写真展を通して思うこと

写真を生業として、勤め11年独立11年つづけさせてもらってきているが、依頼しごとをこなすことが売り上げのほぼ100%を占める。
独立後9年くらいだっただろうか、カメラマンを卒業しフォトグラファーとして写真家として生きる道をその頃から考えている。


思えば若いころから名刺の肩書きはphotographerと書かせてもらってはきたものの写真家らしいことなに一つなく、ただただカメラマンとして日々送ってきたように思う。

先日ABO氏が言っていたが、10年やったらモウヤメラレナイ。20年やってヤットホンモノ。
彼は70歳までにカナエルユメを持っている。

恥ずかしいはなしだけど、20年を越え今なおお前は本物か偽物かを問うている自分がここにいる。ようやく本物に近づいたようでまだまだ遠い。
劇的になにかを変えることより、静かになにかを変えることが自分にできる第一歩。写真家でなけらばならないことも重要な改革、その先につなぐ思いを持って。


昨年につづいて今回のチャリティー展でも作品を買ってもらえたのは、自分の写真を所有している人がいるという事実で、嬉しいし励みになります。
もちろんこれまで撮影依頼してくだった方々、作品所有のオーナーさまに恥ずかしくない写真家であろうと、これからも続けてまいります。