駅、郵便局、美術館、商店街、歴史的城跡、野外オペラ会場、湖どこへでも歩いて行けるこぢんまりした街ブレゲンツ。そしてこのまちにも高所から街を見下ろす方法があって、それはプフェンダーロープウェイ。もちろん乗り場へも歩いて行けたし、駅を目指していると、歩道に「プフェンダーはこちら」というプリントが点在しているので安心して向かえる。
待合室では一緒になったゴールデンレトリバー君に気に入られ、なぜなぜしてたらべろべろしてかんげいしてくれてとまらなくなっちゃった。。洗礼をうけ山頂へ。同乗した家族のおとうさんは、あっちに山羊や鹿がいるし、反対側の建物はカフェだよって親切におしえてくれた。やまの上はすこし小雪がぱらついていて、それで積もるようなけはいはない。ここには黒白のネコがまっていた。じっと見つめてみると、走り寄ってきて、スウリスリ。つぎは猫の洗礼。。あまりかまってもらうとアレルギー反応がでそうなのでこのへんで。ありがとう。ちなみにこのロープウェイで登ってくると1000mを超えている標高なんだよなぁ。街も湖も、振り向くとスイス方面の山も谷も、そしてライン川を見渡せる。
下山して、午後から会場入り。昨日同様、波はあるもののイバショのブースは興味を持ってスゥーって入ってきてお好みの作品へ見入っているお客様が多くて活気がある。濃いめの色あいの作品に囲まれている ゆきのあと だけど、女性客のおおくが何かに惹きつけられるように真っ直ぐ向かっていって、じっとながめてニヤリと笑みを浮かべている人がじつにおおい。その反応はとても新鮮だし興味深いし、何かしらの手応えを感じずにはいられない。まっ白いなかのシャープな枯れ草。中にはギャリストへ質問を始める方もおり、別絵柄をじっくり見入ってくれていて、なんだか恥ずかしい感じ。中には、色々みた上で、やっぱり展示しているあのプリントに決めるっなんてお客様もいらっしゃった。ほんとに感謝です。
色々提案できるような準備も必要そうで、ブラッシュアップが必要なのか、このままでなくてはならないのか。石橋さんからは、常に売れるよう形にしておきすぐに提案できるといい、という意見も頂戴したし。課題も多く残した私の会場滞在最終日であった。
夜はギャラリストにお誘いを受けディナーをご一緒させていただいた。わたしは子牛のスモークにツナソースがけのアペリティフと軽めに。横の人はシュニッチェルというオーストリアの郷土料理を一昨日に続いてリピート、そしてお店せ自慢の大盛りデザートでシメ。今夜でお別れである。長いようであっという間に過ぎる時間。私らはあす九時の列車に乗る。マルティンさん、こんかいの経験をさせてくれてありがとうございました。かるく抱擁し、お互い暗い夜道をそれぞれの方向へあるき別れた。次のための準備が必要なんだとかみしめる。