2024/02/21

2/21 st.Garen



明け方のズゥリヒッ。急坂に囲まれた街の重要なインフラはケーブルカーだった。少しの区間に二本の別路線があって、両方に乗ってみた。暗い中一本目の駅を見つけて、乗りたい気も持ちはまんまんだけど乗り方も切符の買い方もわからないし、周りに誰もいないので聞くこともできない。。結局リージョンの小さな時間制のチケットを購入。赤い客車へ乗り込むと、やがて扉は締まり動き出した。数分で終点らしい駅に到着したので降りると「コケコッコー」と時報が。鶏の声の時報はいいね〜なんて言って駅を出ると、また聞こえた。暗がりに怪しい影。鶏が暗闇に佇んで朝を知らせていたんだ。おもしろいなぁ。二本目は青い列車が高級住宅街へ案内してくれた。どこの国も高いところは高級な住宅地なのね。11時ごろの列車へ乗り込んでズゥリヒッを後に。

ザンクト・ガレンへ。ここは世界遺産のある小さな山間の街らしい。繊維産業が盛んだとか。まずは荷物を預かってもらおうとホテルへ行くとチェックインさせてくれて、部屋も上の階がいいか下の階が好みかを聞いてくれる。12階をお願いすると、昨日のホテルの何倍も広くて天井の高い豪華な空間。いい部屋だけど支払いは済んでいるから安心なの。荷物を置いて街へ出た。8世紀に建てられた修道院と付属図書館が世界遺産になっていて、目指すはそこ。ロココ調の広間の壁いっぱいの蔵書と天井画とそれを囲む装飾の迫力が素晴らしい。

ここにも谷から上を目指せるケーブルカーがあってやはり登ってみた。ほんの数分で上方の終着駅へ。その駅上部を巻くように丘の上へ登る道を辿ると谷にそう街並みと斜面に点在する家々が樹々の間に美しくパノラマに広がってる。買ったのは1時間の乗り物券なのでいそいで下りの客車へ乗り込みふたたび下界へ。乗り場横は激流の滝、そして駅前のドカンを覗き見る少年たちを真似てのぞき込むと、中はトルネード構造になっていて、地中深く水がかなりの速度で吸い込まれていた。