2024/02/22

2/22 Bregenz

 ライン川を渡ると、そこはオーストリア。国境を越えたらしい。実感地は家の違い、人の雰囲気、街の整い方。他にも何かあると思うけど、雨のブレゲンツは人の出も少なく、寒くて、寂しい感じというのが最初の印象。そう、スイスから乗ってきた列車をプレゼンツの駅で降り、割と、目の前のホテルが予約したホテルでチェックイン済まして会場入りする前に、ちょっと街を歩いてみることにした。街の中心部と思われる商店街を歩き小高い丘に登り少し待ちを見下ろした。湖まで出て、もう一度街を歩き、ほぼ唯一と思われるspurで昼食や夕食になりそうなパンやワインを買い込んでおいた。

ステージプレゼンツは駅向こうのコンスタンツ湖畔にあった。夏に湖畔で行うオペラステージ併設の建物がそれだった。




すいている。いや、どんな感じなんだ。建物の前に人はまばら。ギャラリストが手配してくれたチケットを手に、会場へ入ろうとすると、「IBASHOだねっ!」と、声をかけてくれた女性、笑顔で、ブースはここ。マップにマークしてくれた。無事潜入完了し、会場を進むもやはりそんなに混んでいない。しかし奥の奥、最深部付近のIBASHOブースだけ人だかり。なんじゃこれは。そんな中マルティンが日本人を紹介してくれた。北フランス在住のミスター石橋。初めてお会いするというのに、お客さまの動きを見ることや、リピーターに可能せがあること、むやみに話しかけない、状況によってどうするべきか、控えめな対応、また持参物についてもお客様が興味を持つかもしれないことを前提に商品となり得ることを念頭に準備を怠らないで、とのことなど事細かにアーティストとしてあることのイロハをご享受いただいた。とても親切な方なのだ。勉強になる。一つ一つ実践あるのみです。

会場入りして間も無くご成約を目の当たりにした。嬉しすぎてお客様と一緒に写真を撮らせてもらってしまった。作品がこの地に残ること、そしてブレゲンツの方々、また作品をここに組み込んで遠路運んで下さったIBASHOさんに感謝なのです。自分自身もこんなに遠くまで来てみて現場を体験できるのは本当によかった!ミスター石橋も一緒に喜んでくれて、本当にいい人なんだよなぁ。苦労しているからこその姿なのか。仏のようだ。例えが悪かったらスミマセン。

夕食をお誘いいただいた。オーストリアは揚げたお肉にジャムをつけていただくんだわ。一皿に小瓶一本ついてくる。程よい甘みと酸味をカツレツに乗せていただく。うん、うまいです!

考えてみると、アジアの民は三人しかなかったから、会場の担当は、あのギャラリーの作家だろうと予測できていたのだろうと。街でもアジア人は見かけないのでそういうめずらしい感じなのかも。