2016/07/06

7/6 敵討

昨日札幌へ向かう帰りの列車では小説のクライマックスに泣けた。
吉村昭作品の中でも、歴史上重要な出来事以外に筆を執った珍しい私的な敵討ちをおはなしにしたものだという。
親を不条理に殺害され、藩や幕府承認のもと討ち取るべき相手を探すという人生の物語。その心に残った惨事を思い、かたきはこの手で。長い年月をかけ探し出した時、「親の敵」と一気に斬りつけ親の無念を晴らす。
執念で日本中を探しまわる精神力ははんぱなものではない。
いまの時代は決して許されるものではないからこそ、興味深い。

二度目かな読んだの。