6歳の相棒が息を引き取った。
子供のころはよく歌ってたし、若い頃ほどではないにしてもいまだってマッサージが大好きだった。
ここ数日食欲はあるようなんだけど、痩せてきていた。
もう少し長生きするかなっておもってたのに、すこしずつその時は近づいていたらしい。
そう、
数日前から彼の食事時間はとってもゆっくりになっていた。食べる量も減っていた。でもエサの家へ入ったらいつまでもたべていたっけ。後ろ足で立ち、両手でご飯をしっかりもって。
枝から枝に飛び移るのも、すこしたいへんそうだったな。
ふらふらしてるときもあったもん。
ここ朝は人前にすがたを表さなかった。
今夜のご飯には、ちびだけが走り出てきて長老はすがたを見せない。
前の晩もそうだったから名前を呼んでみたらひらふらって寝床から出てきて、あまりひらかなくなった目でねむそうな様子。そのあとは元気そうにむしゃむしゃしていた。
今日は呼んでも出てこなかった。
寝床のいちばん奥にじっとしている。
意識はあるけど、手足をほとんどうごかさない。
両手で包み込んで暖めてあげ、そのご暖かいところに寝かせて様子を見た。
状況がわかってから3時間後、おおきなけいれんとつよい脈をさいごにうごかなくなった。
こんばん家主におわかれするのに帰ってくるの待ってたんだろうな......。