教室一番乗りしてしまったら、先生が準備を始めていて見本のガラスプリントがフレームに納まっているものを出して見せてくれた。中世の絵画のその図像も美しいが、それを引き立てる艶やかさとともに浮き上がるブルーのガラスに定着した透過絵が存在感ある。
ガラスに感光材を塗ってプリントするというのは、若き日に試みたアートエマルジョン以来。そういえば乳剤が剥離しかかったっけ。そんな当時のことを思い出す。今回はサイアノ感光剤をガラスに塗布して乾燥までしたものを先生が仕上げてくださっている。これまた先生が作成してくれたネガを使い私たち生徒が紫外線密着露光を行う。露光後画像が見えているじゃないか。「うまくいきそう」と先生。その後、そっと水洗し、薬剤の施しで色合いをシメて、ガラスプリントを水からそっとそっと上げるというものだった。
レシピを公開してくださって、それによるとポイントがいくつもあった。札幌へ戻って挑戦してみたい。