2013/06/24

漆喰 -- Fresco Giclee



“Fresco Giclee”

トクヤマさまの漆喰プロジェクトチームのほうで仕上げてくれたテストプリントがあがって、本日それを受け取ることが出来た。
ヤマトのお兄さんから受け取るとずっしり重い。

緩衝材をはがし厚手のマット紙に挟まれたプリントを開封するとA2サイズが一枚一枚クリスタルパックに納められ、面質タイプが表記されている。
type-S、
type-R、
smoothとroughという面質の違い。
それと西洋紙ベースの商品と、非売WASHIプリント。

取りだして手に取ってみると厚手の用紙の表面は硬化が始まっているものの中はまだ硬化途中なのでしっとりした感じなのだろうか。一枚ごとの重みがまたいい。
色合いは面質も手伝って落ち着いたマット調。
これまで自家処理してきた局紙によるプリントと比べ色ははっきりしているのに彩度が落ち着き、シャドウの再現性も高い。彩色した作品では色浮きがなく作品としての一体感がうまれている。
一体感.....、
ベースも局紙と比べ紙白のヌケが良く、すっきり見える印象になり、逆のシャドウはテカリや浮きもないので中間調から黒にかけてなだらかに再現されているあたりが一体感なのだろうか。
奥行きが増したとでもいう感じとなっていて、なんだか誇らしい。
作品自体がそうでなくてはならないのだけれど、我々の作品の最終形であるプリントが、これによって普遍的な価値観が高まるのだとおもうと更に手は抜けない。

データというのは儚い。ゆえにアウトプットし形に残すことが求められるのだろう。
そういったことの重要性も再認識させてくれた。

株式会社トクヤマF氏とご紹介いただいたハッセルブラッドジャパンT氏には感謝です。
ありがとうございます!