2024/10/25

10/26 露光機でプリント

つづき。

紙はミツマタ。

薬剤は数ミリリットル単位で慎重に吸い取り、パレットに放つ。平筆でそれを吸い取り、筆先の薬剤をなじませ、軽く絞る。

薄い和紙の四隅をマスキングテープで軽く留め、ネガサイズよりやや大きめにトンボをつけ、その中を、先程の平筆で横方向に塗って行く。筆は返さずに1方向へのみだ。それを4、5回繰り返して一旦下まで行く。筆が走った。場所は色が乗るので濡れているのか濡れていないのか、およそ見分けがつく。濡れていなさそうな箇所のみ再度筆を加えた。

1回目は、1階塗り。それを段階旅行で、3分6分9分12分24分とした。どうやら12分が良さそう。

2回目は、一通り塗った紙に、2度目の塗布を試みた。これは1度目と2度目に明らかに差が出る露光結果となったので、できれば1回で塗り切るようにしたい。

3回目。ここからは、もう本番。1枚の紙に塗るには薬剤がほんの少し足りなかったので、やや多めの3ミリリットル1回分の使用量とした。要するに、筆にたっぷり含ませて1回で塗り上げるのが良さそう。とは言え、塗り足りない箇所は。追加塗りを試みている。露光時間12分。なかなか良い結果だ。

4回目、ネガを変え同じ調子で繰り返す。

5回目、ネガを変えて同じ調子で繰り返す。

6回目、ネガを変えて同じ調子で繰り返す。

7回目、ネガを変えて同じ調子で繰り返す。このネガは、天井画を撮影したものだったけど、このプリントのみ、濃い部分と薄い部分と言う画面を分断するようなムラが発生して、良い結果とは言えないプリントになった。

集中力と作業時間の関係で今日はここまでとなったけど、まだまだ結果が思ったようになっていない。次回に向けていろいろ課題ができた。


10/25 露光機づくり

 大阪と東京での制作を体験してやっぱり自分でもやってみたいと、そんな心持ちでおりました。

薬剤やその他機材のパーツ等徐々に事務所へ集まっていたのであります。昨日撮影が流れたので、ぽっかり開いたスポットに何をすべきか迷いつつ、露光機を形にすることを思いついた。3つ買った紫外線ランプ。内1本に不具合あって返品買い直しとなっていたけど、3本目も揃い、何とかこれで形になりそう。ただ点灯したところ、大阪や東京で体験した光の色や光量がちょっと違うように感じていた。とは言え、まずこの揃ったパーツで組み立ててみよう。

細長いランプを三連にして、イレブンバイフォーティーンのプリントが可能なサイズ感になったので、まずまず良い感じではないだろうか。概ねランプが形になったところですぐに試してみたいというのが心情だよね。

インクジェット用だけど、使ってなかったA4サイズの薄手和紙をメディアに、大阪用に作ったネガを用いて事務所初挑戦のサイアノプリントへ。さて、さて、2 回のワークショップ学んだことを形にできるだろうか。そして、アンナアトキンスさまのように、美しいブルーのプリントに近づけることはできるのだろうか。







2024/10/10

10/10 作品展

 小樽の歴史的建造物の中に私の作品が展示されるのは初めてのことです。縁あってお声掛けいただきました。ありがとうございます。

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「廻り~Landscapes Hokkaido」
なにげなく繰り返され、時間をかけて少しの変化をつづけているいつもの森を意識するため、
水の流れに眼をとめ「記憶色」で再構築した大判作品9点をおよそ20mの回廊に展示。

また、石灰が徐々に顔料を抱き込むフレスコにて制作。
期間中作家不在となり恐縮ではございますが、お近くをお通りの際はぜひご観覧いただけますと幸いです。

会場: ルタオ小樽運河プラザ内 二番庫回廊ギャラリー
会期: 10/11〜12/26 無休
観覧時間: 午前10時〜午後6時 

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2024/10/07

10/5 ガラスに画像が定着している

教室一番乗りしてしまったら、先生が準備を始めていて見本のガラスプリントがフレームに納まっているものを出して見せてくれた。中世の絵画のその図像も美しいが、それを引き立てる艶やかさとともに浮き上がるブルーのガラスに定着した透過絵が存在感ある。 

ガラスに感光材を塗ってプリントするというのは、若き日に試みたアートエマルジョン以来。そういえば乳剤が剥離しかかったっけ。そんな当時のことを思い出す。今回はサイアノ感光剤をガラスに塗布して乾燥までしたものを先生が仕上げてくださっている。これまた先生が作成してくれたネガを使い私たち生徒が紫外線密着露光を行う。露光後画像が見えているじゃないか。「うまくいきそう」と先生。その後、そっと水洗し、薬剤の施しで色合いをシメて、ガラスプリントを水からそっとそっと上げるというものだった。

レシピを公開してくださって、それによるとポイントがいくつもあった。札幌へ戻って挑戦してみたい。




2024/10/01

10/1 ライカ帰国

 見積もり2ヶ月、修理8ヶ月と宣告されていたSシリーズのウェツラー帰還の旅はずいぶん短縮された。


備忘録として

(typ007)故障発覚、発送、不具合確認07/03、本国送依頼07/03、見積もり08/17、進行、帰国の連絡09/05



(typ006)故障発覚、発送、不具合確認07/23、本国送依頼07/25、見積もり08/28、進行、帰国の連絡09/20



その間に活躍したSL2は、AFがすばらしくモウシブンナイ。しかしながら撮影中タブレットへのプレビュー画像転送に問題を感じて、結局背中にmacbookproを背負ってcaptueroneでテザリング&ipad転送というかたちになってしまった。。これならばgfxでも同じことができたもんな。。