2020/10/18

10/18 ピヤシリ湿原 3回目

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 暗いうちに起床デキたが、昨日より出足遅れた。酒飲み過ぎはいい結果にならない。昨日同様まず林道を慎重に進み昨日より少し巻きで終点まで来れた。とても風が強く山頂や湿原の暴風と体温が奪われることが不安だったけど、あの雪は昨夜の雨で無くなっているので、チャンスだ。中盤カメラ、レンズ二本、三脚、呼び電池、カッパ各種、傘、おむすび、行動食、水1.5L、ダウンを二枚、防寒ズボン、ウエーダーなど担ぐと装備は10キロ軽く超えて20キロ近い。

昨日の雪道とは比べ物にならない歩きやすさなのでいいペースを維持し7合目、しかしそのあたりから先はやはり登山道に雪が残っている。甘くないけれど雪というのは何かの痕跡を残してくれる。昨日はちいさな人の足跡(靴底の痕跡ない上にとても小さなものなので妖精だと思う...)今日はたぬきだろうか動物の足あとがずうっと続き湿原まで先導してくれていた。もっとも高度の高い山頂はハイマツに覆われ、ここで風を凌ぎながら休憩し持っていきたウェーダーと防寒着に衣替える。ポールや脱いだ靴など置いてゆけそうな荷物を山頂に残し、眼下やや遠い先に見えている湿原へ向かった。

小さな流れ出しを二つ越える、ついにピヤシリ湿原まで来た。思った通り踏み跡があるのみで木道などの整備はない。湿原を大切に。こう書いてある看板にしたがって踏み跡を行った。

雪が溶け水分量が特に多い日だったと思われるが、とにかく足元が柔らかい。ふかふかした泥炭とその予備軍の枯草を歩くのは初めての経験。これを感じたくてここまで来たのだから最高の気分。風は強く容赦なく松や草を揺らす、雲の動きも信じられないほど速い。湿原はビクともしないので、自分たちだけゆっくり移動しながら湿地草原歩きを体験してきた。風の吹き抜ける音が今も耳に残っている。