その中で一箇所、再検査という結果だったがこれがよくなかった。
近所の大きな病院の先生は、なんともない確認ができればいいよねって手際よくCT撮影し検査してくれたが、撮影された画像からすぐに部位の摘出を勧められ判断に迷っている私にMRI撮影で良悪判定できないか撮ってみようということになった。
しかし結果は同じで判断がつかないらしい。
画像診断では悪いほうの確率が高いと思われるのでやはり切除しようという。
良性かもしれない腫瘍を臓器丸ごとを取ってしまうのに、正直悩んだ。
でも悪性だとこれはもっと深刻な事態になりかねないという。というか自分もそう思う。
しかし迷う。
セカンドオピニオン。というか戻ってもいいよという転院紹介状を持って別病院を受診した。
診断結果の資料をみてもらい相談したところ、出てきた答えはまったく同じもの。
厳密に思い返すと、もう少しはっきり全摘出を進められそれ以外の判断は無いらしい。
決心を固め同意。あとはお医者さんに託そう。
北の街札幌には札幌医大系と北大医学部系の病院というかお医者さんがいらっしゃって、今回のケースではどちらも、全身麻酔後腹腔鏡手術にて腎臓全摘出を行い、摘出臓器の病理検査をするというもの。
腫瘍は腎臓の中心に5cmほど影のように鎮座している。大きく場所が中央部。
部分や生検では、悪性の場合転移の危険性が一気に増す。なので、、、左腎全摘。
そんなこんなで三ヶ月ほど経た。ドックは夏前だったから4−5ヶ月。
9/27に入院し、経理のこと写真作品のこと読書などしながら入院生活を過ごしていた。
もうすぐ予定の9月30日午後1時。
迎えがきたら病室から歩いて手術室へ向かう。
なんとも言えない。緊張感。窓の外は明け方からかわらない快晴で藻岩山がはっきりしている。次に意識が戻った時には、間違いなく一つなくなっている。
左腎に感謝、これまで半世紀頑張ってくれていた。ありがとう。
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